ホームズ彗星  17P/Holmes

FS-60C+RD  EOS Kiss DNによる記録画像


2007年10月25日   20:01〜20:05  露出:30秒×6枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市郊外
バーストの情報をインターネットで得て、夜を待って撮影しました。前夜も晴れていたので、前夜のうちに情報を得ていれば…と残念に思いました。
肉眼では全く恒星状、双眼鏡では黄色く面積を持った像として見えました。望遠鏡の写りも大差ありませんが、明るく輝く部分の外側に彗星特有の緑色のコマが見られます。
冷却CCDでは5秒で飽和してしまいました。KissDNの方は月明かりのため露光時間をこれ以上伸ばすとかぶってしまうため、30秒の露光に切りつめました。






2007年11月 3日   18:56〜19:03  露出:2分×4枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市
光害の少ない松本市の山間部に出かけて撮影をしました。
まず山から彗星が昇ってくるところを1枚と思い70mmで撮影しました。
目では縁がにじんだ恒星としか見えないのですが、画像にしてみると異様なほど明るく写り驚きました。
また、今回は月明かりもなく、天頂から北天は天の川が見えるほどの空ですので、念願の緑色のハロを写すことができました。
コマを作っているダストもガスもずいぶん拡散したものです。
このままだと明るいまま満月の視直径まで拡散するのでは…と本気に思ってしまいます。






2007年11月 7日   22:12〜  露出:8分×4枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市
イオンテイルが出たという情報があったため、帰宅途中の松本市の山間部で撮影しました。
今回はバックグラウンドの明るさが許す限り露光をかけようと思い8分を選びましたが、ISO1600で10分まではOKかなと思いました。
20年稼働しているEM−200ではノータッチでのガイド精度に不安があったので、FC−100を同架してオートガイドを行いました。
淡いですが青色のイオンテイルを写すことができました。が、イオンテイルにしてはずいぶん変な形をしています。
彗星が火星軌道の外側にあり太陽風が弱いためでしょうか、イオンテイルが吹き流されているといった印象があまりありません。
むしろ漂いながらゆっくりと流されている感じです。
蛸の足のように広がったイオンテールからは中心から激しくガスが四方へ吹き出したという印象を与えます。
光学系がレデューサを入れてもF5なので、淡い部分を表現するにはこの程度が限界なのかなと思います。
もっとFの明るい大口径の望遠鏡でしたら、さらに細部まで表現できるのでしょうが…




2007年11月17日   2:19〜2:31  露出:2分×4枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市
天候に恵まれず10日ぶりの撮影になりました。
彗星はペルセウス座のα星に近づき人には教えやすい位置に来ましたが、全体が拡散してしまい、空の暗いところでないとわかりにくくなってきました。
バーストによって拡散したちりが広がることによって中の様子が透けて見えるようになってきました。



2007年11月17日   4:48〜4:55  露出:2分×3枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市
この日を逃すとしばらく月明かりのある状態での撮影になるので月没から薄明まで30分ほどしかありませんでしたが撮影に出ました。
幸いにも低空まで透明度がよく、高度の低さを感じさせない写りになりました。
拡散し、特に南側はぼけて、クラゲのような姿になっています。



2007年12月 5日   19:33〜19:46  露出:2分×5枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市
約2週間ぶりの撮影になりました。ホームズ彗星はますます拡散し巨大な姿になっていました。
しかし郊外の天の川が見られる空の下ではまだはっきりと見ることができました。M31よりも二重星団よりも明るく見えます。
画像下にみられる散開星団はNGC1245です。



2007年12月 9日   19:33〜19:46  露出:2分×5枚をコンポジット  撮影地:長野県松本市
天の川の中を移動するホームズ彗星の背後はたくさんの星に彩られたいへんにぎやかです。
上の画像の左端に写っている星団はNGC1245です。



2008年 1月 5日   20:53〜21:05  露出:2分×5枚をコンポジット  撮影地:山梨県北杜市
1ヶ月の間にかなり淡くなりましたがまだ肉眼で見ることができました。ただ二重星団よりは暗くなっていました。
いつまで肉眼で見ることができるか…



2008年 1月10日  20:10〜20:31   露出:4分×3枚をコンポジット   撮影地:長野県筑北村
空は濁っていてあまり撮影条件としてはよくありませんでした。露光も今までの倍かけました。
そんな中でも彗星はまだ肉眼で見ることができました。この様子なら月の出が遅くなる今月末でもまだ肉眼で見えそうです。
左下の輝星はアルゴルです。


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