2022年1月〜2022年5月




NGC4449 (りょうけん座の銀河) 
2022年5月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
不規則銀河に分類され、大マゼラン雲と似た青色の若い星を多く含む棒状構造が見られる銀河です。
距離は約1200万光年で、M94銀河群の一員です。
星形成の高さから、スターバースト銀河ではないかと考えられています。





M 5(へび座の球状星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
へび座頭部とおとめ座の境界付近にある視直径が23秒角ある大型の球状星団です。
口径10cmの望遠鏡で高倍率ぎみにすると周辺の星がパラパラと見え始めます。
地球からの距離は24500光年、天の川銀河の重力の影響を受けて、やや歪んでいるように見えます。





M11(たて座の散開星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
たて座に位置しますが、わし座のλ星から導入するのが楽に思います。
非常に密集した散開星団で、星の並びが雁が隊列を組んで空を飛んでいる様子に似ていることからThe Wild Duckと呼ばれています。
星団中心部では1光年以内に、シリウスほどの明るさの星が数百個散りばめられているという超高密度の星団だそうです。





M13(ヘルクレス座の球状星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
北天最大の視直径を持つ球状星団で、肉眼でもその存在がわかるほどです。
視直径は満月の3分の1ほどで、50万個もの星を含み、実直径は約100光年におよびます。
密集度は5のため、口径10cmに高倍率をかけて周辺の星が見えてくる程度の見え方です。ぜひ大口径で見ることをお勧めします。





M14(へびつかい座の球状星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
5角形を形作るへびつかい座の中に位置する球状星団で、西からM12、M10、M14と並んでいます。
星の密集度は8、高倍率にするとようやく周辺の星が分離して見えるようになる見えかたです。
地球からの距離は約30300光年とM12と比べ遠くにありますが、実直径は約100光年とM12と同規模の球状星団と見積もられています。





M12(へびつかい座の球状星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
5角形を形作るへびつかい座の中に位置する球状星団で、すぐ東にはM10があります。
星の密集度は9、低倍率でも周辺部の星が分離して見え、高倍率にするとかなりの星が分離して球状星団らしく見えます。
地球からの距離は約16000光年、実直径は約100光年程度と見積もられています。





M10(へびつかい座の球状星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
5角形を形作るへびつかい座の中に位置する球状星団で、すぐ近くにはM12があります。
星の密集度は7、低倍率でも周辺部の星が分離して見えるM12と比べると、
倍率をかけてようやく周辺の星が分離して見える見え方です。





M 4 (さそり座の球状星団) 
2022年5月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
さそり座の心臓にあたる、アンタレスのすぐ西側にあり、双眼鏡でも容易に位置がわかる明るい球状星団です。
星の密集度は9なので小口径でも周辺の星が分離して見えます。
口径20cmの望遠鏡ではぎっしりと星が詰まった球状星団らしさを味わうことができます。





NGC3184(おおぐま座の銀河) 
2022年5月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
おおぐまの後足に相当するμ星の西に位置している銀河です。地球からの距離は約4000万光年とされています。
ご覧の通り美しいSc型のフェイスオン銀河で、腕の中には点々とHU領域が見られます。
眼視等級は10.4等ですが、フェイスオン銀河であるため明るさが分散され、特に腕の間がノイジーになってしまいます。





M51(りょうけん座の銀河) 
2022年5月  L:5minx12 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
大きな銀河の腕に抱えられるように小さな銀河があることから「子持ち銀河」のニックネームがついています。
大きな方の銀河M51は非常にはっきりした渦巻き構造を持ちSc型に分類されています。
小さな方の銀河にはNGC5195の番号がついています。M51はこの銀河との相互作用で発達した腕を持っていると考えられています。





M101(おおぐま座の銀河) 
2022年5月  L:5minx12 R,G,B,Hα:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
回転花火銀河のニックネームがついたSc型のフェイスオン銀河です。
眼視ではぼんやりと淡い光の塊にすぎないのですが、光を蓄積するとご覧の通り見事な渦巻きが姿を現します。
腕の中にあるHU領域を強調するためにHα画像をブレンドしました。。





M88(かみのけ座の銀河) 
2022年4月  L:5minx8 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
場所はかみのけ座にありますが、おとめ座銀河団に所属している銀河です。
Sc型渦巻銀河をかなり横から見た姿です。地球からの距離は約6000万光年と求められています。
この日は空の濁りが強く、色やコントラストが今一歩の画像になってしまいました。





M64(かみのけ座の銀河) 
2022年2月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
中心核の手前に暗黒部を持っているのが特徴です。この暗黒部は銀河の星間物質によって光が吸収されるためと説明されています。
この位置に暗黒部があることから、過去に2つの銀河が衝突合体した名残ではないかと考えられています。
黒眼銀河というニックネームがついています。





M109 (おおぐま座の銀河) 
2022年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
メシエナンバーの中ではかすかな天体で、小望遠鏡では位置がわかる程度の見え方ですが、光を蓄えると20cm程度の口径でも
渦巻き構造を写すことができます。若い頃にこの機材があれば今以上に夢中になれたでしょう。
チップサイズが大きくなったことで、こうした銀河も周囲の銀河とともに写すことができ、宇宙の広がりを感じることができるのも
撮影の楽しみになってきています。





M104 (おとめ座の銀河) 
2022年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
ソンブレロ銀河の愛称で呼ばれている有名な銀河で、私が眼視で中央の暗黒帯を確認したときの記憶が鮮明に残っている銀河です。
円盤内のモヤモヤした感じや、暗黒帯がただの暗い帯でないことが何とかわかる画像になりました。
銀河の撮影は本当にシーイングに喜ばされるとき、泣かされるときの差が大きいように思います。
右端に特徴のある3つの星の並びも入れたかったのですが、銀河が小さくなってしまうため断念しました。





NGC3521 (しし座の銀河) 
2022年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
前回は10cm屈折で撮影したのですが、20cmともなると暗い部分・細かい部分まで写ってくれます。
銀河の極方向がもやに包まれたようなちょっと変わった感じがする銀河です。
淡い部分がもう少し出るのかと思ったのですが、やはりL画像10枚では厳しいといったところでしょうか。
周辺に小さな銀河がいくつも映り込むのも春の銀河撮影の楽しみの1つです。





M82&М81 (おおぐま座の銀河) 
2022年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
早春を告げる銀河の代表、M81とM82です。細長い方がM82、見事な渦巻きが見られる方がM81です。
M82の形状は、かつて近くをM81が通り過ぎたことで、M82に爆発的な星形成(スターバースト)が起こるとともに、大量に生まれた
寿命の短い大質量星が次々と超新星爆発を起こし、ガスや塵を銀河の外に向かって放出しているのだ、と解釈されています。
この画像でも電離した水素ガス(赤色)が銀河の外に向かって放たれている様子がわかります。
これに対してM81は「これぞ渦巻き銀河」と思えるほど均整が取れた渦巻き銀河です。
腕の中には点々と電離した水素ガスの領域を見ることができます。





M67 (かに座の散開星団) 
2022年1月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
ASI2600MMを使うようになって広い写野を確保できるので、密集した散開星団も拡大して撮影できるようになりました。
自分の中では散開星団は焦点距離が長すぎると散漫な印象になってしまうので、焦点距離を選ぶとき悩みます。
今回のM67は密集気味の散開星団なので、920mmで撮影してみました。
もう少し星の色が豊かに出せればと欲が出てきます…


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