2022年11月〜2023年1月




M92 (ヘルクレス座の球状星団) 
2023年1月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
同じヘルクレス座にあるM13と比較すると、視直径こそ小さいものの、中心部の明るさはM92の方が上回っているように感じます。
M13同様、M92も天頂近くまで上がるので解像度よく撮影できそうですが、今までの撮影ではなかなかうまくいきませんでした。
今回はシーイングがあまり良くない冬場の撮影ですが、いままで撮影した中では最もシャープに撮影できたと思います。





NGC4725 (かみのけ座の銀河) 
2023年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
かみのけ座にある明るく大型の銀河です。中心部に棒状構造がありますので棒渦巻銀河に分類されます。
環状の銀河の外縁を、さらに淡い腕が巻き付くように取り巻いています。
左上に見られる銀河はNGC4747、右に見られる銀河はNGC4712です。





NGC4565 (かみのけ座の銀河) 
2023年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
天体写真ではとても有名な銀河で、「渦巻銀河を真横から見るとこう見えますよ」の説明によく登場します。
銀河の直径に比べると、バルジ(中央の膨らみ)の部分を除き、厚みは約10分の1以下ということがよくわかります。
赤道儀改造のおかげで20cmの口径にふさわしい細かな構造まで写すことができるようになってきました。





NGC2359 (おおいぬ座の散光星雲) 
2023年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
天の川の中にある小さな星雲ですが、中心には大質量星の進化の最終段階であるウォルフ・ライエ星が存在します。
NGC7635(カシオペア座のバブル星雲)の泡状構造とよく似ています。
この星雲は形状から「トールの兜星雲」という愛称がついています。





M35 (ふたご座の散開星団) 
2023年1月  L:2minx4 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
「ふたご」の兄の足元にある明るい星団です。全光度5等級なので、肉眼でも存在がわかります。
右下に見られる小さな散開星団はNGC2158です。
NGC2158は小さく見えますが、地球からM35の2850光年に対して15000光年と5倍以上遠くにある星団です。





ZTF彗星 C/2022E3(ZTF) 
2023年2月16日 18時57分〜  L:90secx8 R,G,B:各90secx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
地球から遠ざかりつつある彗星です。頭部の大きさも小さく見えるようになってきました。
活動が落ちてきたためかイオンテイルが淡くなってきました。
一方で、近日点付近でダストの放出量が増えたためか、ダストテイルが長く見えています。





ZTF彗星 C/2022E3(ZTF) 
2023年1月29日 2時01分〜  L:1minx10 R,G,B:各1minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
地球最接近を控え、頭部(コマ)は確かに大きく見えるようになってきましたが尾がイマイチです。
ダストマントルが表面を覆ってしまったのでしょうか。





ZTF彗星 C/2022E3(ZTF) 
2023年1月21日 2時13分〜  L:40secx10 R,G,B:各40secx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
今まで彗星ではあまり試してこなかった口径200mmF4望遠鏡による強めの拡大に挑戦してみました。
頭部付近の迫力ある姿とイオンテイルが複雑に捻れて?いる様子を捉えることができました。
今回は1枚40秒の露光に留めてみましたが、やはり冷却カラーカメラがあればと思います。





小惑星 2001CC21 (98943) 
2023年1月22日 1:07:48〜1:18:10  L:2minx5
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
小惑星探査機「はやぶさ2」のホームページで「小惑星 2001 CC21 を観測しよう!」キャンペーンを見て撮影してみることにしました。
はやぶさ2が2026年にフライバイによる観測を予定している小惑星です。
撮影にはそれなりの技術と経験が必要と書かれていたので、撮影することができうれしく思いました。







M84 M86周辺 (おとめ座の銀河) 
2023年1月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
おとめ座銀河団の中心部分です。
M86,M84楕円銀河の周辺に中小の渦巻銀河が見られます。
撮影時に突然雲がわき、コントラストの悪い画像になってしまいました。









M65 M66 NGC3628 (しし座の銀河) 
2022年12月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
低倍率の望遠鏡で観察すると、形態の異なる3つの銀河を同時に見ることができ楽しいフィールドです。
これらの銀河は2,700万光年の距離にあり、少なくとも8個の銀河によるしし座銀河群を形成しています。
APS-Cのチップサイズを生かして横長の構図に収めることができました。





NGC2903 (しし座の銀河) 
2022年12月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
ひさしぶりの「肉丸」銀河です。
前回の100mmF6屈折で撮影したときに比べ、大きく細部まで表現することができたように思います。
赤道儀改造の結果、ガイドエラーが±2"から±1"程度にまで改善しました。
 駆動周波数が向上したことで細かな修正が効くようになったように思います。





M42、M43 (オリオン座の散光星雲) 
2022年12月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
ST-8XMEでは盛大なブルーミングが起こることから撮影をためらっていたM42,M43のアップを撮影してみました。
オリオン大星雲は見てよし、撮ってよしの天体だと改めて思います。
眼視の場合はHβやOVの輝線に目が反応するため緑色のベールが幾重にも重なっているように見えるのですが、
C-MOSセンサーではしっかりHαを拾えるので、カラフルな姿となって目を楽しませてくれます。 
 トラペジウムの付近を飽和させないようにGain0で撮影しましたが、5分の露光ではやはり露出オーバーでした。





M37 (ぎょしゃ座の散開星団) 
2022年12月  L,R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
M38に続いてM37を撮影しました。こちらはM38と比べ密集度が高い星団なのでこの焦点距離でちょうどいい感じです。
若い星団らしく高温の青白い星が多いのですが、大質量の星はすでに進化の後半である赤色(超)巨星に進化しているようで
赤色の星も見られます。散開星団も古さ(進化)順に並べて比べてみるのもおもしろそうです。





M38 (ぎょしゃ座の散開星団) 
2022年12月  L,R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
主撮影天体の高度が上がるまでの待ち時間を利用して撮影しました。
前回は屈折望遠鏡+冷却CCDの組み合わせで撮影したのですが、反射望遠鏡は星像が屈折よりもシャープなため
こぢんまりした感じが否めません。焦点距離もこの星団には大きすぎたように思います。





M76 (ペルセウス座の惑星状星雲) 
2022年12月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
前回は200mmF4.4反射にST-7Eで撮影しましたので久しぶりの撮影になります。
シーイングはあまりよくなかったのですが、3.75μmの画素ピッチを生かして、920mmの焦点距離にしては
拡大できたのではないかと思います。
私の住んでいる地域は起伏が激しいのでシーイングに恵まれないことが多いのですが、この画像を見ると惑星状星雲は
長焦点で狙ってみたいと強く思います。ビクセンのエクステンダーPHが気になっています。 





M15 (ペガスス座の球状星団) 
2022年11月  L,R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
ペガススの鼻先に位置する球状星団です。
M15 はケンタウルス座のω星団、M3に次いで変光星を多く含む球状星団として知られています。
また、球状星団の中で最も密集度の高く、かつ最も古い(約120億年前)球状星団であるとされています。





IC342 (きりん座の銀河) 
2022年11月  L:5minx10 R,G,B:各5minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
きりん座は暗い星で構成されているためあまり目立ちませんが、特徴的な銀河が多く見られます。
このIC342は視直径がM31、M33に次いで大きい銀河ですが、銀河面に近いところにあるため
塵による影響もあり暗く見えることから撮影が難しい銀河です。
逆に銀河面に近いことでたくさんの色とりどりの星がちりばめられ賑やかな領域になっています。
2時間程度ではやはり露光不足で、できれば倍以上の露出をかけたいところです。





NGC672周辺 (さんかく座の銀河) 
2022年11月  L:5minx10 R,G,B:各2minx4
ZWO ASI-2600MM 20cm F4反射 + パラコア (焦点距離 920mm)  EM-200赤道儀
 
接近した銀河を狙ってみました。画面中央右の銀河がNGC672、その右下の銀河がIC1727です。
NGC672は中央に棒状構造があり棒渦巻銀河に分類されています。IC1727は淡いですが同じく棒渦巻銀河に分類されています。
両者の距離は約8万光年で互いに重力の影響を及ぼし合っていることから、活発な星形成が行われています。
左上に見られるエッジオン銀河はNGC684です。


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